受胎告知 サン・ロレンツォ聖堂
この作品はリッピ芸術の初期の諸要素を伝えているとされる。
外枠の角柱は古典的・ブルネレスキ風、画面を中央の柱で分けているのは旧来からの手法に従っている。左の二人の天使はマザッチョ的量感を示し、右の聖処女はドナテッロの「受胎告知(1430年代 サンタ・クローチェ聖堂)」からの、ひざまずいている天使にはフラ・アンジェリコからの影響が見られる。
右前景のガラス瓶と水の反映はフランドル絵画によっている。
外枠の角柱は古典的・ブルネレスキ風、画面を中央の柱で分けているのは旧来からの手法に従っている。左の二人の天使はマザッチョ的量感を示し、右の聖処女はドナテッロの「受胎告知(1430年代 サンタ・クローチェ聖堂)」からの、ひざまずいている天使にはフラ・アンジェリコからの影響が見られる。
右前景のガラス瓶と水の反映はフランドル絵画によっている。
フィリッポ・リッピは自らの独自性は維持しながら、さまざまな要素を柔軟に取り入れていたように思われる。
1430年代
フィリッポ・リッピ Fra Filippo Lippi
受胎告知
1430年代末 板 テンペラ 175×183cm
フィレンツェ サン・ロレンツォ聖堂
1430年代
受胎告知
1430年代末 板 テンペラ 175×183cm
フィレンツェ サン・ロレンツォ聖堂